「でも……『瑞希だから受け入れられるんだ』ってはっきり言われちゃったら、もう何も言えないしね。

言われて、ハっとした。

その通りだなって。好きだからこそ受け入れられるんだって。

そもそもの恋愛の始め方を間違ってたみたい。

ちゃんと、あたしが好きになった人に、自分を認めてもらえなくちゃ意味ないものね」


「あたしがしてきた恋愛なんてたいした事なかったのね」なんて笑うアリサさんに……思わず声を失うほど見とれてしまった。


だって、本気で心の底からきれいだと思ったから。

くるくるの髪が、アリサさんの強気な瞳とよく似合っていて、モデルでも見てるみたいだった。

いつも、笑顔は見せてたけど……演技じゃない本当の笑顔に、あたしは思った事をそのまま口にする。


「あたしが男だったら、絶対あたしじゃなくてアリサさんを選びます」


アリサさんは、びっくりした後、笑ってた。