ジュリエットに愛の花束を。



本当にどうしょうもないな、あたし。


樹は、誰から見てもカッコいいし、性格だって、あたしに2年も付き合えるほど大人で優しい。

一見クールで冷たそうに見えるけど、実際は全然だし。

あたしに対しては、感情をよく見せてくれるし、多分情にも厚い。

面倒見だっていいし。

陸上だって頑張ってるし、勉強だって好成績だし。


『それに比べてあたしなんか』

なんて、そんな考えがポンと浮かんで……そのまま頭の中に留まる。

こないだからやけにマイナスに走る思考を止めようにも、こんな静かな星空の下じゃ……はしゃぎようもない。


「はー……」


大きくため息を吐き出すと、白くなって空に上っていく。

それを見つめて……消えた透明なため息をさらに見つめた。


そして、どうにか解決策が見つけ出せないものかと考えてみる。