ジュリエットに愛の花束を。



お兄ちゃんは……里香さんの言うとおり、自分だけの気持ちで動くのを嫌う人だ。

だから今、自分の希望でここにいる事に罪悪感を感じてるハズなのに。


それでも、ここにいなくちゃいけないの?


「言われなくても食後に食べるけど。

一緒に食べたらおいしいモノもまずくなっちゃうじゃん」


色々聞きたい事はあるけど。

どうせお兄ちゃんは答えてくれないし。諦めて憎まれ口を叩いた。


だけど、そんなあたしにお兄ちゃんはなぜか笑う。


「よかった」

「うん。林檎は食後だよ。一緒に食べようとしてたの? 危なかったね」

「違うよ。瑞希が元気になって。……おまえが減らず口叩くって事は、少しは元気になった証拠だろ。

昨日、おかしかったから心配してたんだ」

「……」


そういえば。

お兄ちゃん、帰宅時間がいつもより早い。