ジュリエットに愛の花束を。



「だから、瑞希と椎名先輩の間がこじれればいいと思って、プリン渡したりしてた。

あのプリンには、なんか変なおまじないみたいなのがあるって聞いたし。

そんなプリンを他の男からもらってくる彼女なんか、きっと椎名先輩は嫌がるかと思って、それで」


驚きのあまり、声が出ない。

予想とは全然違う、プリン問題の真相。

あたしはただパチパチと瞬きをして。


そして、ようやく聞く。


「別れさせたいって……なんのために?

だって、あたしの事好きじゃないって言ったじゃん」

「うん。瑞希の事は恋愛対象だと思ってない」

「……ちょっと待ってよ。

だって、それなのに別れさせようとしてるっておかしいじゃん。

あたしと樹に別れて欲しい理由が、何かあるんでしょ?」

「理由はある。

……じゃなくちゃ、いくら瑞希相手でも、そんなひどい事しない」

「……」


なんかちょっと引っかかる言い方されたけど、今はそこに止まってる場合じゃない。