ジュリエットに愛の花束を。



なんかちょっとキャラが違うアリサさんを疑問に思いながら、学校までの道を2人で歩く。

少し沈黙が続いて……。

すっと背筋を伸ばして歩くアリサさんに、話しかけた。


「なんか、意外でした」

「なにが?」

「アリサさんは、絶対自分にプラスにならない事は見て見ぬフリをするタイプかと思ってました。

自分が痴漢に遭っても、それを男に言う事で、守ってあげたい!っていう気持ちを抱かせて、してやったりみたいな。

転んでもタダでは起きない、みたいなタイプかと」

「……ずいぶん失礼な事言ってるけど、気付いてる?」


苦笑いを浮かべるアリサさんは、やっぱり今までのアリサさんじゃない。

……これが素?


アリサさんはふぅっと息をついてから、あたしを振り向いた。


「本当はね、あたし、結構あっさりタイプなの。恋愛にたいしても、何に対しても。

男よりなんだと思う」

「えっ……」

「でも、それが原因……なのか分からないけど、多分そんなあたしの性格もあって、恋愛って上手くいかなくて。

だから、大学デビューしたってわけ」

「……なるほど。あ、でもあたしも大学ではなるべく女の子らしくいようかと思って、ふわゆるパーマをかけたんですけど、一緒ですね」

「瑞希さんとは一緒にして欲しくないけど」


苦笑いしたアリサさんの瞳が、あたしの全身を捉える。