ジュリエットに愛の花束を。



「よく覚えてたなぁ。そう。ルーツ,B,プロダクト」

「知ってるよ。飲料メーカーのかなりの大手じゃん。

前から思ってたんだけど、Bってなに?」

「Bは『bough』、『枝』って意味。ルーツは根源だとかそういう意味。

つまり、枝が大きく広がるくらいの根源をうちで作りましょうって意欲だろ。

なんか、前は違う名前だったんだけど、会長が社長になった時に変えたんだよな。
木が好きみたいで、社の庭を木だとか噴水とかで飾って、開放したりしてるからな。

まぁ、そのおかげで地元にはかなり支持を得られてるけどな」

「ふぅん」


お兄ちゃんと、珍しく穏やかな朝食を食べる。


それでも、頭のどこかでは樹の事がずっと浮かんでた。

部活、ちゃんと行ったかな。

あたしの事なんかで落ち込まなくたっていいのに。


お人よし。


会社の話だとか、お兄ちゃんのしている作業だとかを話した後、お兄ちゃんを見送ってからあたしも家を出た。