ジュリエットに愛の花束を。



「あ、でも瑞希さんは女の子キャラじゃないんだっけ。

……きっと瑞希さんには瑞希さんのいいところがあるから、樹くんは瑞希さんと付き合ってるんだろうけど、なんか損よね。

女の子と付き合ってるのに、彼女が女の子らしくないって」

「……」


さすがにカチンときて言い返そうとするも、隣で怒りを爆発させた皐に出遅れる。


「アンタさぁ、こないだからなんなの?! 

なに? 椎名先輩狙い? 椎名先輩が瑞希一筋なのが気に入らなくて、瑞希に嫌がらせってわけ?!

しかもなんかネチネチネチネチ言ってきて! くるなら正々堂々ときてくれない?! すっごい気分悪いっ!!」


いや、正々堂々とこられたって困るけど。


そんな事を思いながらアリサさんを見ていると、その表情は一瞬驚きを浮かべた後、また微笑みに戻った。


「そうね。正々堂々と勝負しなくちゃ、瑞希さんにも失礼よね」

「はい?」


聞き返したあたしに、アリサさんがにこりと笑う。