それから1週間。
ようやく決心がついて『ショコラ』の前まで行くと、珍しく沙紀からメールが来た。
【ヒマだよー。今何してる?】
何って。……今から決死の行動をするところですが。
【ちょっと出てるところ】
と返すと、今度は電話がかかってきた。
「もしもし沙紀?」
『後ろ、見てみ?』
電話口のその声と同じ声が後ろからも響く。
沙紀は温かそうなダウンジャケットを着込んで、後ろで手を振っていた。
「なんで、ここに?」
「偶然だよ。ふらふらしてたら和美が見えたからさ。どうしたの?
ここってあれでしょ?」
「あれって?」
「ほら、アイツの行きつけの店」
ようやく決心がついて『ショコラ』の前まで行くと、珍しく沙紀からメールが来た。
【ヒマだよー。今何してる?】
何って。……今から決死の行動をするところですが。
【ちょっと出てるところ】
と返すと、今度は電話がかかってきた。
「もしもし沙紀?」
『後ろ、見てみ?』
電話口のその声と同じ声が後ろからも響く。
沙紀は温かそうなダウンジャケットを着込んで、後ろで手を振っていた。
「なんで、ここに?」
「偶然だよ。ふらふらしてたら和美が見えたからさ。どうしたの?
ここってあれでしょ?」
「あれって?」
「ほら、アイツの行きつけの店」