雛子は窓の淵に寄り掛かりながら、優しく微笑んだ。 「で? なんで泣いてたの? やっぱり原因は稚尋?」 稚尋…………なのかな。 「………どう、なんだろ」 「え? 違うの?」 キョトンとした表情を浮かべる雛子に対し、澪はゆっくりと話し出した。 「稚尋の……弟くんの事かな」 .