【完結】─続─泣き虫姫のご主人様






 心なしか、息も苦しそうだ。



「うっ……移っちゃうよ」




「それなら……俺がうつしてやるよ。そうすれば、ずっと一緒にいられるだろ?」




 だめだ。


 熱に浮かされてるんじゃないの?



 もう、その稚尋のキスを拒む理由など……思いつかなかった。







「ばっ、ばか……本当にうつっても、知らないからっ!」






 あぁっ。



 顔から火が出そうだ。


 いつまでたっても、稚尋との恋人同士の行為に慣れる、なんて事なくて。





 気分はいつでも初々しいまま。





 あたし、心臓持たないよぉ。