【完結】─続─泣き虫姫のご主人様







 頭の中で、疑問が渦巻いていた。





「あ、知ってますよ」



 澪は自信を持った声で、そう言った。


 知ってる。


 ていうか……あ、あたしの………彼氏だし。







 “彼氏”


 その言葉に、心が踊るような気分だった。







 あーあ。


 本当に、今思えば信じられない事の連続だったんだよね……。









 稚尋を好きになるなんて、全然思ってなかったし。


 その稚尋が彼氏になるなんて、想像もしてなかった。











 あの頃は……こんな満ち足りた気持ち……感じた事なかった。










「知ってるんですか?」





 一人思い出に浸っている澪に、弥生は嬉しそうにそう声をあげた。