「……まったく世話がやけるね」 パタンッ 弥生はそのまま部屋に戻り、久しぶりに自分のベッドで眠った。 真っ正面で話し合えば、意地が邪魔して素直になれない。 だけど。 横から見てみれば、道は結構幅が広い。 兄弟の絆は切っても切り離せない。 いつか意地を張らずに分かち合える日がくる事を本当は、お互いに思ってる。 ……心の奥底で。 同じ屋根の下、二人は安らかな眠りについた。 .