この手で紡ぐ神の欠片




私は部屋に入り
静かに扉を閉めた。

きょろきょろしながら
私は茶色い絨毯に腰を降ろした。

きょろきょろとしていたら、
ベッドに目が留まった。

「………」

――いや、まさかまさか。

めくれた布団と毛布、
変な位置にある枕。
そのベッドの下には、
いやらしい雑誌。

ついつい気になってしまう、
思春期な私。

私は立ち上がって
ベッドに腰を降ろした。

「………」

いや、何を意識している珠輝よ。