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「階段上がって突き当たりにオレの部屋あるから、入ってて」
お茶いれるから、と
詠人が言った。
「りょうかーい」
私が適当に返事をして
階段に足を乗せたとき、
「女の子を一人歩きさせるのは悪いけど」
と言った。
「いや、家の中だし大丈夫。つかごめん、勝手に失礼しちゃうから」
私はそう答えた。
大丈夫ご自由に、と
詠人は言うとこう続けた。
「あと父親が今日はいるから、色々と我慢ね」
「普通になしだよっ!」
「はいはい」
詠人はそう言って
リビングであろう扉を開けて
中に入ってしまった。
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