この手で紡ぐ神の欠片




「着れば良いサ?」

「身軽な方が良いかな、と」

私はネクタイを少し緩め、
普段はきっちり留める
ブラウスの第一ボタンを外した。

ついでに髪の毛をポニーテールに結った。

「うん、スッキリ」

私はそう言うと
本を開いた。

そして言う。

自分だけの〈神唄〉を。