この手で紡ぐ神の欠片




  *


「血は、水より濃いね」

帰り道、私の傍らで
楽しそうに舞いながら
天使が言った。

金色の髪の毛は
太陽の光で時折煌めき、
桃色の唇が、妖艶。

舞いというには神聖過ぎる。

綺麗な動き。

「そのダンス何?」

私は迷惑そうに聞いた。

「嬉しくて踊ってる系だしっ!」

相変わらず踊りながら言った。
私が溜め息をつくと、
それにね、と言って
踊りをやめた。