「朝から寝てるところ」

「それだけっ!?それだけで似てるのっ!?」

「いやぁ…あと雰囲気とか…」

「アバウトっ!!」

私が大袈裟に菜生に突っ込んでいたら、
ううん、と
私の隣の席から唸り声がした。

「珠輝、うるさい…」

眠いのか、少し甘い声で
相変わらず机に伏せたまま
詠人が言った。

「だって!つかキミも反論しようよ!」

私は言いながら
詠人の体を揺すった。

詠人はされるがまま
揺れていたが
私が揺すり続けていたら

「ったく、まぁ女の子のためなら」

そう言って顔を上げた。