この手で紡ぐ神の欠片




「どこまで言ったサ?」

「〈神唄〉の説明」

カラスはふむむと唸ると
また説明を始めた。

「〈神唄〉を唱えて呼び出したい“力”のページを開いてその“力”の名前を言うサ」


カラスがそう言った。

私は続きを待った。

待った。

待っていた。

「それだけ?」

「それだけサ」

思わず拍子抜けしてしまった。

「やってみたら、どうサ?」

私はとりあえず、頷いた。