この手で紡ぐ神の欠片




「確かに。黒と白で気が合わなさそう」

私は頷いた。

「じゃあカラスちゃん、教えてくださいな」

私は腕を伸ばした。
カラスが私の腕にとまる。

「その“力”を呼び出す言葉を唱えて、そのページを開くサ」

「呼び出す言葉?」

「〈神唄(かみうた)〉と言うサ。“力”を本から引き出す力があるのサ」

「〈神唄〉…」

そう呟いて、私は続きを促した。