この手で紡ぐ神の欠片




「あのカラスを捕まえて串刺しにして焼い――」

「動物虐待反対」

私は強引に彼女の言葉を遮った。

「とりあえず呼ぼう」

私はそう言って息を吸った。

「ヤッホーー!!!」

大声で叫んだ。

「……それで良いの?」

苦笑いを浮かべる天使に
良いんじゃない?と
曖昧に返事をした。

いつもは呼ばなくても
勝手にくるから
カラスを呼ぶのは初めてだ。

「…あんたテレパシーとかないワケ?」