この手で紡ぐ神の欠片




ついでに、
ダークブルーのブレザーも
汚れたら嫌だと思い
脱ごうと思ったが
さすがに冬の風は冷たいし
着たままにした。

「やってみますかぁー!」

そう気合いを入れて
バシッ、と手で軽く
白い本を叩いた。

「北欧神話…良いね、素敵」

うんうん、と天使が頷いていたから
「でしょう?」と私は
笑顔で返事をした。