この手で紡ぐ神の欠片




「だけど私と詠輝さんの息子が、出会ってしまったから」

母が驚いたような顔をした。
何か言おうと口を開いたが
何も言わせず私が口を開く。

「ありきたり、じゃあ済まないかも」

そう言い捨てて、自室へ上がった。


この話を聞いて

私は確信した。



詠人と私は

異母きょうだい、だ。


私たちには
血の繋がりがあったのだ。