この手で紡ぐ神の欠片




そう言った瞬間に
ピシッ、と空気が凍った。

母親の表情も凍り付いて、
私たちの間を
意味もなくテレビの音声が通り過ぎた。

私はその沈黙が耐えられず
追い討ちをかけるように言う。

「………そうでしょ?」

「そうよ」

一瞬の間も入れず母はそう言った。

そして、長く長く息を吐いて
それに混じらせるように
弱く言う。

「…昔のことよ、知りたいの?」

私は頷いた。