この手で紡ぐ神の欠片




――目を閉じていたら、

いつの間にか

放課後になっていた。


「じゃっ、またね!ばいばぁい」

私はは友人に別れを言うと
公園に向かって駆け出した。


マフラーの端が風に流れ
少し傷んだ茶髪がリズムを刻み
チェックのスカートが揺れる。

冷たい風が痛いけど、
この痛さは、気持ち良い。

「――冬万歳」

冬は、好きだ。