「気にするなよ」
私はケルべロスの
3つある首の真ん中の頭を撫でた。
『やめろ』
ケルべロスは振り払い、
立ち上がった。
「ツンデレだな」
私はそうほざき、
フェンリルに手を伸ばした。
フェンリルは応えるように
伏せをして
私は頭を撫でた。
「ガルムもおいでおいで」
そう言って私は呼び寄せ
2匹をひたすら撫でた。
目尻は垂れ下がり、
口元が緩みっぱなし。
『…これが〈創造主〉かよ』
ケルべロスがポツリと呟いた。
「…ん?何か言ったケルちゃん」
『…気持ち悪い』
ケルべロスは
3つの顔それぞれに皺を寄せた。



