悲しそうな目をするスクルド。
目を伏せるヴェルザンディ。
私を見捕らえるウルズ。

「そう言われたら」

私は唇に触れた。

「聞けなくなる」

…彼女たちには、
予想通りだったのだろうか。

運命って、何なんだろう。

「そうですか」

ウルズが静かに言う。


それだけだった。

それだけだった。



けれどまだ、

僕らには続きがある。

これから。