私は目を開く。

「申し訳ありませんが出来ません」

私は冷めたように見る。

「私たちは関わる者に…――いえ、紡ぐ者として教えられません」

「運命が、」

私は強く言う。

「絶対的なものなら知ったって変わらないだろう?」

意地悪く、薄く笑って。

「――ですが、」

そこに入ったのは、
未来を司るスクルド。

「未来を見たって――良いものばかりじゃないんです」

悲しそうに言って、続ける。

「辛いのを味わうのも、悲しむのもその時だけで十分です」

そう言い終えると、
失礼しました、と頭を下げた。

――…嗚呼…