*

ノルン――運命の3女神――との
会話はこうだ。


「過去を知りたい。何かある気がするんだ」

私はそう言い
近くのイスに腰をおろした。

「あと、この先のことも。…知りたいんだ」

我が儘な希望だし、
普通だったら叶わない。

だが私も、私の世界も、
普通じゃあない。

なら、この希望も叶うか。

目を閉じて
彼女たちの言葉を待つ。

会話を交わす様子も、ない。

「マスター」

それは、ウルズの声だった。