「ふざけんな!!覚えておけよ!」


後ろから聞こえる七瀬の怒鳴り声なんか気にしない。


アイツになにができるって言うのよ。


はぁ~、すっきりした。


部署に戻ると、みんなが心配そうな顔をして寄ってきた。


「先輩、大丈夫でした?黒崎さん…。」


七瀬の怒りで、すっかり忘れてた。


「うん。大丈夫。」


「よかったです。」


佐井の安心した顔。


「だから言ったろ?黒崎さんに頼まれて連れ出しただけだって。」


ヤナちゃんがニコニコ笑ってる。


「うそ?!もう知ってたの?」


「はい。西日に書かれてましたよ。」


うわっ!!


ネットって怖い。


芸能記者って怖い。


改めて思った。