窓に影


 せっかくだから、と同じテーブルに座る。

 私の隣に座り直した悠晴は歩に敵意丸出しだ。

 歩は大人びた態度で何食わぬ顔をしている。

「春樹のお姉さん、クリスマスはありがとうございました」

「いいのよ、私たちも帰るところだったし」

 嘘つけ!

 超怒ってたくせに。

 ……と、心の中でツッコミ。

「恵里ちゃんも飲んでたんでしょ?」

 ビクッ。

 あの時のことには、あまり触れられたくない。

「あ、はい。少しだけ」

「一人で帰すより、歩についてもらった方が私も安心だったもの。ね、歩?」

「あ、ああ。うん」

 斜め前に座る歩と目が合う。

 響子さんに対する罪悪感が私にも芽生えてしまった。

「恵里、あの日こいつと帰ったんだ」

 悠晴がメニューを広げながら小さな声で私に問いかける。

「うん。家が隣だからね」

「ふーん」