すると、建物に向かって歩いていく人物を見て3人は驚いた。


紺色の制服を身に纏った警察官2人がそこにはいた。


『警察官?』


修二は小声で告げた。


警察官2人は辺りを念入りに見回した後、建物から少し離れた場所に立つ木の幹に手を触れた。


そして警察官が木の幹の一部分をグッと押すと、その木の足元の地面の一部分がグググッとスライドし、階段が姿を見せた。


『あんな所に隠し階段が!!そうか…地下通路を通って建物内に入る仕組みなのか!!』


亮は建物のカラクリを知り驚いた。


警察官2人はまた辺りを見回し、そして階段を下って行った。


そしてまた地面がスライドし、階段は姿を消した。