しかし、電車は止まり切れずに女子高生のもとへと…。


そして電車が止まるなり、運転士は慌てて電車から飛び降りた。


運転士が電車の前へとやって来ると、そこには女子高生の姿はなかった。


そして…ふと、運転士が踏み切りの外に目をやると、そこには女子高生とそのそばに一人の青年が倒れていた。


電車がぶつかるギリギリで、一人の青年が女子高生を助けたのだった。


『いった…』


女子高生は苦痛な表情を見せ、痛がりながらゆっくりと倒れた体を起こした。


『ギリギリだ…危なかったな…』


青年も倒れた体をゆっくりと起こした。