『部屋の奥で見つけたんです、この小さなナイフ。それとこのお酒とタオル数枚…』


そう言って修二は、お酒の入った瓶とタオルを無精髭を生やした男に見せた。


『お前…一体…』


無精髭を生やした男は呆然としていた。


『このタオルをですね、縦にナイフで10cm幅くらいで…最後を5cmくらい残して交互に切っていけば、包帯変わりになります』


修二はそう言いながら、タオルに切り込みを入れていき包帯のようにした。


『生きるためにはまず、その脇腹に残る銃弾を取り出さないとダメですから…だから、痛いですけど我慢して下さい』


修二はそう言って、お酒の入った瓶の栓を抜いた。