『お兄ちゃんが言ってるのは綺麗事だよ。やっぱりこの世界は一度無に帰ったほうがいい…だからあたしは希来夢のリーダーとして戦うわ』


涙を止めた杏菜は覚悟を決めた表情を見せた。


ドオォーン!!


そんな中…突然、武器庫の外で大きな音が鳴り響いた。


『指輪に仕込まれた探知機で居場所を見つけて、政府がやってきたみたいやな』


四季神はそう言って、不敵な笑みを見せた。


『政府側から寝返った犯罪者たち30名…人数的には不利だが、こちらには数々の武器がある。俺達は150年前の希来夢の思いを叶えるためにこれから暴れる。最後に問う…お前はどちらに加わる?』


上山翔は修二に尋ねた。