オレンジジュースのお代わりをねだる陸君へ、彼は笑顔をみせている。


そんな二人の微笑ましい姿を見た後、また陸君が描いてくれた絵をみる。

丸い輪郭に長い茶髪の、くりくり目のあたしがいて、えらく可愛く描いてくれたことに自然と笑みを浮かばせた。


「陸君ありがとう! 嬉しいよ! 大切にするね!」


絵が折れないように軽く抱きしめて言うと、エヘヘと子供らしく笑う。


本当に、可愛い。


お利口で素直で、彼の子供(?)と疑いたくなるくらい可愛い。

「お前、今、失礼なこと思わなかったか?」

「ふへ!? いやいやいやっ。 そんなことないよ!」

「ふぅん」


バレている。

あははと、笑って誤魔化した。

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