恋時雨~恋、ときどき、涙~

寂しい思いをさせたお詫びだから、と日曜日は朝からずっと一緒にいようと、メールに書いてあった。


わたしの心は、小春日和のように温かくなっていた。


健ちゃんが何でそんなに忙しかったのか、わたしは知らなかった。


静奈と幸の事で頭がいっぱいだったからだ。


暮れる街並みに、おぼろ月がぼんやりと浮かんでいた。