「ああ、重たかった」 そして今度は、手をつなぐ。 「言ったでしょ、これからは女の時代だって。年上女房だって構わないわよ」 「その約束、たしかに承ったよ」 いつの間にか紫の隣に来ていた市哉が、口を挟んだ。 「市哉さん!」 あはは、と明るい笑い声が、朝の空気を暖める。 こんなふうにじゃれあうのも、当分お預けだ。