一週間後、あたしは再び月見家を訪ねた。
お婆ちゃんは出かけていたが、梅谷さんが出迎えてくれた。
「達郎います?」
「達郎さんならお部屋ですよ」
部屋のドアを開けると、そこにはデスクトップのパソコンに向かっている達郎がいた。
白いシャツに黒のスラックス姿。
パジャマではない。
部屋のエアコンもついていた。
「風邪直ったみたいね」
「おかげさんで」
達郎はパソコンのキーを叩きながら答えた。
「また翻訳?」
画面には見たこともない文字が並んでいた。
「こないだの翻訳が評判良くてね。第2弾を頼まれたんだ」
第1弾がなんだったのかすら良くわからなかったあたしには、ふーんとしか言い様がない。
てか第何弾っていうのかこういうのって。
「もしかしてまた徹夜しているの?」
「まさか」
モニターを見たまま達郎は首を振った。
「こないだの件で婆ちゃんに散々しぼられたばかりなんだ。もう無茶はしないよ」
お婆ちゃんは出かけていたが、梅谷さんが出迎えてくれた。
「達郎います?」
「達郎さんならお部屋ですよ」
部屋のドアを開けると、そこにはデスクトップのパソコンに向かっている達郎がいた。
白いシャツに黒のスラックス姿。
パジャマではない。
部屋のエアコンもついていた。
「風邪直ったみたいね」
「おかげさんで」
達郎はパソコンのキーを叩きながら答えた。
「また翻訳?」
画面には見たこともない文字が並んでいた。
「こないだの翻訳が評判良くてね。第2弾を頼まれたんだ」
第1弾がなんだったのかすら良くわからなかったあたしには、ふーんとしか言い様がない。
てか第何弾っていうのかこういうのって。
「もしかしてまた徹夜しているの?」
「まさか」
モニターを見たまま達郎は首を振った。
「こないだの件で婆ちゃんに散々しぼられたばかりなんだ。もう無茶はしないよ」