「相手は…犯人は、西本とやり取りをする中で隙を見てウイスキーに青酸カリを入れた」
ウイスキーを飲んだ西本はそのまま絶命。
相手を死に追いやるつもりが、見事に逆襲されたってわけか。
「でもちょっと待って」
あたしは浮かんだ疑問を口にした。
「それだと春代はどうなるの?」
3日前の夜、春代は車で出かける西本を見送っているのだ。
「犯人に脅されて、アリバイ作りに協力させられたんだろう」
達郎は指先でこめかみを叩いた。
己の考えを確かめるような仕草に見えた。
「目の前で旦那が殺された春代は、恐怖で犯人に従うしかなかったはずだ」
「じゃあ春代が見送った車は…」
「当然、西本が運転していたものではない」
「犯人が運転していたわけね」
「車には、西本の死体も乗っていたはずだ」
つまり犯人は春代に見張りをさせて、部屋から西本の死体を運び出し、車に乗せた。
ウイスキーを飲んだ西本はそのまま絶命。
相手を死に追いやるつもりが、見事に逆襲されたってわけか。
「でもちょっと待って」
あたしは浮かんだ疑問を口にした。
「それだと春代はどうなるの?」
3日前の夜、春代は車で出かける西本を見送っているのだ。
「犯人に脅されて、アリバイ作りに協力させられたんだろう」
達郎は指先でこめかみを叩いた。
己の考えを確かめるような仕草に見えた。
「目の前で旦那が殺された春代は、恐怖で犯人に従うしかなかったはずだ」
「じゃあ春代が見送った車は…」
「当然、西本が運転していたものではない」
「犯人が運転していたわけね」
「車には、西本の死体も乗っていたはずだ」
つまり犯人は春代に見張りをさせて、部屋から西本の死体を運び出し、車に乗せた。


