「この際だから真相を包み隠さず話そうと思ったみたい」
「ふぅん」
達郎は三たび唇を尖らせた。
「じゃあ、現場の話を聞かせてくれないか」
了解、とあたしは手帳をめくった。
「現場が別荘だっていうのは説明したわね」
西本はそのリビングのソファで死んでいた。
ソファ前のテーブルには広げられた遺書と万年筆にウイスキーとグラスが置かれていた。
テーブルの上で遺書を書いた後、ウイスキーと一緒に青酸カリをあおったとみられる。
「西本はバスローブ姿だったわ」
「バスローブ?」
達郎は眉を寄せた。
「別荘のシャワーを使った形跡はあったのか?」
「あったようだけど、髪の毛なんかは採集できなかったみたい」
「別荘は普段から使われてたのか」
「春代いわく今年になってからは一度も利用してなかったそうよ」
「シャワーを使ったのに体毛が採集できなかったのは妙だな」
そう言って達郎は麦茶に口をつけた。
「ふぅん」
達郎は三たび唇を尖らせた。
「じゃあ、現場の話を聞かせてくれないか」
了解、とあたしは手帳をめくった。
「現場が別荘だっていうのは説明したわね」
西本はそのリビングのソファで死んでいた。
ソファ前のテーブルには広げられた遺書と万年筆にウイスキーとグラスが置かれていた。
テーブルの上で遺書を書いた後、ウイスキーと一緒に青酸カリをあおったとみられる。
「西本はバスローブ姿だったわ」
「バスローブ?」
達郎は眉を寄せた。
「別荘のシャワーを使った形跡はあったのか?」
「あったようだけど、髪の毛なんかは採集できなかったみたい」
「別荘は普段から使われてたのか」
「春代いわく今年になってからは一度も利用してなかったそうよ」
「シャワーを使ったのに体毛が採集できなかったのは妙だな」
そう言って達郎は麦茶に口をつけた。


