『……ふざけ、んな…っ』
学校にも通えず、自分が周りとは違うということを。
自分の体の不自由さを、ゆいは今まで一度だって恨むことなく生きてきた。
ただ毎日を、ゆいは笑って生きてきたんだ。
オレと半分血が繋がっているなんて信じられないほど、ゆいはまっすぐ、その小さな体ですべてを受け止めながら、生きてきたのに。
──どうして、ゆいなんだ。
それをありのままに伝えるには、ゆいはまだ幼くて。
だけど悩んでいる猶予も時間も殆ど残されていなかった。
少しずつ、体の為だと誤魔化しながら、起床時間と就寝時間をずらし1日の内で起きている時間を調整はしていたけれど
それでもゆいの体は日に日に衰弱していくように見えた。
長く起きていることに、耐えられなくなっていった。



