ページでいうと、約300。 文庫本1冊程度の長さだった。 私はボロボロ流れる涙を拭いながら、夢中になり一気に読み上げたことを反省した。 時計を見ると、もう午前3時を回っている。 3時間後には起きなきゃいけないのに……。 寝不足は確実だ。 私は慌てて携帯から手を離し、もう一度涙を拭いて眠りについた。 松野に会ったら感想を伝えよう。 とても面白かった。 勧めてくれてありがとう、と。