私はなんだか虚しくなってきて、ため息をつきながらうなだれた。
もう、どうすればいいの?
私、このストレスを抱えたまま一週間も過ごすのは無理だよ……。
「可愛くないね、あんたたち」
もう知らない。
そういう気持ちで頬杖をついて、やる気のなさそうに言ってやった。
そんな私を、二人はもっとやる気のない顔で見ている。
もう全て諦めた。
真面目に先生をやるのがアホらしい。
なるようになってしまえ。
「可愛く見せようなんて思ってません。先生みたいに、男ウケばっか狙ってないんで」
鏡を見ながら、松野がこう吐き捨てた。
は? 男ウケ?
某赤文字系雑誌を意識したこのメイクが?
それともゆる巻きのロングヘアーが?
あるいはボタン部分にフリルのついたストライプのブラウスに、グレイのパンツという“先生スタイル”が?
「男ウケなんて狙ってないけど」
ただこういうのが好きなだけ。
ていうか、どうして初対面なのにこんな嫌味を言われなくちゃならないの?
性格悪すぎるんじゃないの?
「えー、そうですか? すみません、私にはそう見えました」
腹立つ!
だったらずっと鏡を見てるあんたは何なのよ?
「先生彼氏いるの?」
今度は重森が私のプライベートに踏み込んでくる。
「いるけど……今その彼をぶん殴ってやりたい気分よ」
俊輔め!
もう絶対あんたの頼みなんか聞かない。
重森は首をかしげてヘラッと笑っている。



