「お前は生きてたら、もういい大人だもんな。酒、飲めるだろう?」



ライルは瓶を置き立ち上がった。



そして、歩き出したのはライルが初めて花の種を植えた場所。



その場所は荒れ、ライルの種を植えた場所からは花は見れない。



…と思ったが、一輪だけ、白い花が堂々と咲き誇っていた。



「まるで俺みたいだ。」



戦場に一人取り残され、悲しみを背負った俺。



その花は風に吹かれてさわさわと揺れている。