「俺は、両親が生きていても、戦い続けるよ。」



ライルは拳は天井に向けてゆるりと掲げた。



「ライルは何故戦うの?」



「今までははっきりしなかった。だけど今日えらく平和ぼけした奴と出会って気付いたんだ。


俺は、俺の手で明るい明日を掴むために、戦う。」



ライルの言葉にウェンディは自分はどうか考えた。



自分は両親が殺された復讐のために戦場に出た。



ライルのような、強い意志など持ち合わせていない。



俺は…



『両親と会いたくないか?』



あの司令官の誘惑に、心は揺れ動いていた。