「クロード少将、これから会議だそうです。」



声をかけた兵士は10代半ばくらいの若い兵士。



クロード少将、と呼ばれた男も…17歳と若く、ピアスの沢山開いた、銀髪で青い瞳が印象的な少年だ。



ライル・クロードが戦場に駆り出されたのは若干8歳の時。



この国では、さして珍しいことではない。



この国では何年も昔から戦争を続けている。



他の国だってそうだ。



「“TOMORROW”の隊長、ライル・F・クロードです。」



ライルは着崩した黒い軍服の胸のバッジを見せ、席に着いた。



上層部に集まるのは、だいたい将軍クラスの隊長達。



ライル以外の者達は綺麗な軍服に銃を一丁携帯しているくらいの武装だ。