Last Wing




「じゃん!」

「!」


そのあるものを見せると美音が俺の手の中を凝視した。



「全っ然、美音の好きなもの俺わかんねぇじゃん?だから今日こそ!と思って色々考えていたらさ」



俺は、また気付けなかった



「で、ふと考えたんだよ」



美音が



「名前から考えてみたらってな」



泣きそうな顔をしていたことを。



「“美音”…美しい音。」



どうして俺は美音の痛みを分かってやれないんだろう



「だから――――音楽かなって。」