「向き合うのが、怖くて、何度も周りの人に迷惑かけた。」 今なら想像できないようなあの時の貴方の様子が脳裏に浮かぶ。 あたしは彼の一句一句に集中しようと静かに目を閉じた。 「こんな状態の俺なんか嫌いだったし、苛立つ俺も嫌いだったし。 周りにあたってる俺は一番嫌いだった。」 「………。」 「そこで美音に会った。」 彼の口からあたしの名前が出てきた事によって心臓が少し跳ねる。