看護婦さんは淋しそうに笑い、病室を出ていった。 あたしだけとなった空間に響くのはあたしの、情けない、嗚咽。 小さい頃、泣いていたあたしの涙を拭ってくれるのはいつもお姉ちゃんだった。 あたしの文章になってない訴えの言葉をひとつひとつ拾いながら、最後に笑ってぎゅっと抱き締めてくれる。 ねぇ、 お姉ちゃん なんで、今、お姉ちゃんは いないの?