やだ、やだやだ、



そんなキラキラした姿、あたしに見せないで―…




「川嶋くん、結構足動くようになってきてるじゃない!」

「まじ!?っし、頑張る」


リハビリ室から聞こえるその声に耳を塞ぎたくなる衝動に駆られる。



……ここの、前、なんか、通らなければ、いい、のに…


自然と足がここに向いてしまう。


そしてあたしは、何も言わずに立ち去るの。


今日もその筈だったのに


「美音!?」


貴方は何故かすぐにあたしを見つけてしまうのね